2015年9月1日火曜日

刺繍糸の品質について

私が初めて刺繍糸を扱ったのは小学校4年生。
オリンパスの25番刺繍糸でした。
祖母や母は手毬を作るのに
リリアンをほどいて使用していたし
ある方はオリンパスの糸が良いと教えてくれたが
母はお値段の問題であまり使用しませんでした。

今思うにお値段も大きいけど
6本がより合わさり売られているのを
一度1本ずつに戻してそれを必要な本数に揃える
この作業に手間がかかるのも大きな理由だったと思います。

私が初めて手がけた作品はクロスステッチのキットでした。
もちろん、その前にも刺繍の基礎は習ったが
記憶している作品と呼べるものはこのキットでした。
50cmに糸を切って使用する
そんな事も知らずに1mで行ったために
出来上がりはかなり毛羽立った物になってしまいました。
50cmがベストと知ったのは10年以上経過してからでした。


初めて刺繍糸を使用したときから既に40年が経過。
今思うに同じオリンパスの糸でもかなり変わったと感じています。
糸のお値段は消費税分が上がっただけで
本体価格は・・・記憶している最初のお値段が1本50円?それとも70円?
学校の傍の文房具屋さんでの価格なので古い糸だった可能性もあります。
だが中学校に入った頃には100円になり
現在も消費税分の値上げはあるが本体価格はそのまま変化していません。


やはり最高に品質が良かったのはバブルの絶頂期。
色数は大幅に増え、最高品質の綿糸を使用とカタログにも書かれていました。
確かにつやや手触りは最高。
知らない人が見たら絹にも近い品質でした。

でも所詮、木綿は木綿。
当時の糸で作った私の作品が海外で転売されていて
そこには素材が絹と書かれ正直笑いをこらえるしか無い状況も・・・


だが大量に糸を使用する私としては
糸の品質より色とお値段を重視したいという現実もあります。
木綿の作品を絹と偽られるのも本意ではないです。


また絹糸が安く手に入る
という事情もあり海外輸入を始めました。
今でこそ多種の商品を扱っているが
最初の動機は安く安定的に材料を手に入れたい
これが最初でした。


中国の25番刺繍糸を使い始めたのが10年くらい前から。
当時は転売さんから購入していたので
かなり割高での購入でした。
それでも国産メーカーよりは安かったです。

国内オークションで購入することもあったが
一山いくらという販売方法だし
好みの色が入ってない事も多いし
見たことも無い古い物も多いのでかなり冒険な買い物でした。


自分が知らないくらい古い物に遭遇することもあり
古い時代の糸の品質を知ることもできたので
これはこれで勉強になりました。


そして今、刺繍糸に変化を感じています。
需要の問題もあるだろう。
価格的問題もあると思います。
そして農業的問題も考えられます。


一言で言えば10年前購入した糸の品質にばらつきがあるという事。
移行期だった可能性が高いです。
これはメーカー品の話。
ちょうど国内産業が衰退し、製造業の多くが海外移転した時期と重なります。
バブル期の糸と比べて品質が落ちているということです。

かなり古い糸の品質と同等になりつつあります。
そして現在は存在しない、私が中国から糸を取り寄せた最初の糸の品質
これと同じくらいの物になっていると言うことです。


もちろん、現在の中国ブランドの刺繍糸はもう少しランクが下がります。
糸のランクが下がっても
手触り等はより木綿の風合いが強くなり
個人的にはこれもありと思うので好んで使用しています。


逆に絹と変化がはっきりして良いと思ったりします。


絹糸にも大きく分けて2種類あります。
中国語を機械翻訳したとき
氷の絹 このように書かれた最上級の絹
これはお蚕さんが吐いた糸をそのまま引き出した糸。
特別なつやと若干の冷たさがあり
だが触っているうちに暖かさも感じられる糸。

そして絹紡糸。
くず繭(お蚕さんが食い破った繭)を綿状にして
紡績技術により糸にした物。
絹らしいつやは薄れるがこれもまた、独特の温かみがある糸。
上級の木綿にも近いので紛らわしいのだが・・・


私が持っている和裁のテキストでは
絹、木綿、化繊の区別方法として
糸を燃やし、その時の特徴が書かれています。
化繊でも一時期、着物の裏地に使用された
ミルク蛋白から作られた糸は正直、絹との区別が難しい。
幸いな事に、糸としての製品は見たことが無いので
それほど神経質にならずにすむが・・・


という訳で、一言に同じメーカーの25番刺繍糸でも
作られた時期により品質が変化しているということです。
30年前と比べて徐々に品質は落ちています。
これが需要と供給を含めてメーカーの理由なのか?
それとももっと大きな農業的理由なのか?
それは私にはわからないが、変わってきているという事実だけは
感じています。


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